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8月たれグッズと『グレート・ギャツビー』

 毎日暑いねsad。でも、今日も元気にたれているのhappy01
先週の日曜日、ご主人は札幌の大丸藤井セントラルで8月発売たれぱんだグッズを大人買いしてきたの。みてみて!ぬいぐるみとかお財布とかキーカバーとかポーチとかなの。他にマグカップもペンケースも買ったの。Cimg2606ぬいぐるみちゃんは、くたくたしてて、なかなかカワイイの。ポーチもペンケースも素朴な感じですてき。こんなに大掛かりにたれグッズを展開したから、ご主人は狂喜乱舞noteなの。

 ところで、スコット・フィッツジェラルド著村上春樹訳の『グレート・ギャツビー』読んだの。夏の出来事を描いた小説だから、夏に読むのは最適だったかもなの。いつまでも余韻が残り考えさせられるものすごく上質な小説だったの。美しく心弱い上流社会の女性を愛してしまった男の熱く短い人生のお話なの。いくら努力してもどうしようもないこととか、社会の残酷さとか、一途な思いの美しさと醜さとか、いろんなことがプリズムのように乱反射した素晴らしい小説だと思うの。

 ぼく、むかし映画の『華麗なるギャツビー』観たんだけど、その印象いまいちだったんだよね。ギャツビー役をロバート・レッドフォードがやってる時点で、もう人物像が「いい男限定」になっちゃうよね。ギャツビーは「貧しい生まれだけど刻苦勉励して今や大金持ちになった美丈夫の紳士」で、頑張って成功することを賞賛するアメリカ的価値を肯定する側面でしか描いてないのね。で、努力しないで上流風吹かせてる粗野な上流階級ぼんぼんがライバルって、単純な構図。高潔な男が純粋な愛をささげた美しい悲劇っていう薄っぺらい物語になっちゃてたの。

 小説はもっと多義的で完成度がすごく高いの。素晴らしいの!村上春樹が訳さなかったら、ぼく、読まなかったと思うの。村上さん、ありがとーheart04

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)Bookグレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

著者:スコット フィッツジェラルド,村上春樹
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ドラマ「アラウンド40」の蔭で

 ドラマ「アラウンド40」はハッピーエンディングで良かったんだけど、このドラマで「自分のことが描かれてない」と思った人は結構いると思うの。たぶん、その人は酒井順子の『負け犬の遠吠え』でも、排除されていた人たちだと思うの。酒井順子は、「負け犬」のことは描いたけど、「負け組」で「負け犬」の人たちは意識的に書かなかったと思うの。そして、「アラウンド40」でも「負け組」のことは、描かなかったの。まあ、奈央ちゃんは「負け組」になる可能性が高いんだけど、子供の養育費とマーくんでリスク分散されているんだよね。瑞恵ちゃんは、いざとなれば正社員になれる実力の持ち主なので、「負け組」にはならないだろうし。

 山田昌弘の『少子社会日本』岩波新書とか『希望格差社会』ちくま文庫とか読んでると、派遣やパートや一般職でパラサイト・シングルの独身女性が結構いるの。ひとりぐらしをすると生活水準が落ちるから親と同居、結婚しても生活水準を落としたくないから結婚相手には高所得を期待して(とくに自分並み以上の教育を子供にしてあげるためにも夫の所得水準は譲れないらしいの)、結婚したら専業主婦が希望。でも、東京でも年収800万以上なんて5%そこそこだから、競争倍率高くて、モラトリアムしてるうちに年は確実にとってゆく。でも、いつかは理想の相手と結婚できると信じてる。

 グローバル化の中で、海外との競争が激しくなるから、企業は基幹となる部分以外はマニュアル化して単純労働に任せたり、アウトソーシングしたりするから、少数の基幹労働者と多数の単純労働者に二分割される傾向にあって。80年代までは分厚くあった中間層っていうのがなくなっていく方向にあるんだって。だから、それなりの所得の人との結婚は昔よりずっとずっと狭き門になっちゃうんだって。それに、昔みたいに新卒で採用されたら、定年まで勤められて、しかも賃金は勤続年数とともに上昇なんてことなくなって、いつリストラされるかわからないし、能力給制度で仕事が芳しくなければ賃金変動するしで、男性もリスク分散したがって、所得の低い女性とは結婚したがらない傾向にあるし。現実はなかなかキビシいらしいの。

 こういうドラマアラフォーで対象とされなかったアラフォー女性たちが満足するドラマってやっぱり、自分たちの夢をトレースしてくれるお話なのかな?パートや派遣で頑張ってる自分を好きだって言ってくれる素敵で誠実で高所得な男と結婚して子供をもうけてっていう。でもさー40くらいから、もう「子供を持つ」っていう選択は不可能に近くなるから、別に夫の所得水準が高くなくてもいいと思うんだよね、子供の将来の教育のことはもう考えなくていいもん。だから、もっと気楽に男性とお話しして、気が合えばおつきあいして、一緒にいたいと思ったら結婚したりもすればいいと思うの。背伸びするから辛いの。身の丈にあった幸せっていいよ。

 あ、ところで、50歳女性の純愛映画があるの。田中裕子&岸部一徳「いつか読書する日」泣けるの。

 

 

少子社会日本―もうひとつの格差のゆくえ (岩波新書 新赤版 (1070))Book少子社会日本―もうひとつの格差のゆくえ (岩波新書 新赤版 (1070))


著者:山田 昌弘

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希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫 や 32-1)Book希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫 や 32-1)


著者:山田 昌弘

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逮捕後の野ばらちゃんの新作

 去年の9月に大麻所持で逮捕された嶽本野ばらちゃんの復帰第1作『タイマ』を読んだの。

タイマBookタイマ


著者:嶽本 野ばら

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 ロリータ小説を書くそれなりに知られた作家である主人公が大麻所持で逮捕拘留されて...という、実話をネタにした純愛heart小説なの。作家が人生経験を小説にするのは良くあることだけど、逮捕後1年も経たないうちにもう作品にしちゃうのは早すぎる気がするの。でも、野ばらちゃんの読者に対する責任という気持ちからは、こういう形にするのは良かったかも知れないけれど。まあ、何年か後に経験を血肉化した言葉が別の作品で出てくるんだろうね。

 作品の感想としては、本調子じゃないねって感じ。魂の恋人、汚れた世界で虐げられた二人の聖なる純愛っていうわりといつものモチーフなの。そういえば、小説としてのデビュー作『世界の終わりという名の雑貨店』から、恋人を救えなかった男の悔恨というモチーフも常に出てくるよね。でも、自分はたいした悪いことをしていないと軽く思っていたのが、自分が罪人だと悟ったというところは作品のキモなの。

 ぼくとしては、野ばらちゃんのエッセイや『下妻物語』『下妻物語・完』なんかが好きなんだよね。シニカルでコミカルで、でもピュアで。

下妻物語―ヤンキーちゃんとロリータちゃん (小学館文庫)Book下妻物語―ヤンキーちゃんとロリータちゃん (小学館文庫)


著者:嶽本 野ばら

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『下妻物語』は深田恭子ちゃん主演の映画版も好きなの。なかなかパンクな出来で、面白いの!

 ま、とにかく転んでもタダでは起きない野ばらちゃんで良かったの。罪悪感や被害者意識や世間に対する後ろめたさをもシニカルに眺める強靭な文章でぶっとんだtyphoon文学世界を作ってほしいものなの。


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